5月に入り下落したビットコイン
この記事では5月の暴落の原因と考えられるニュースを図を用いて丁寧に解説していきます。
投資が未経験の方でも下落の理由がわかるように用語を嚙み砕いて説明いていきます。
すぐに今回の下落理由を知りたい場合は「急激にビットコインが値下がりした原因」へどうぞ!
そもそもどんな時にビットコインの価格が下がるの?
ビットコインの価格が下がる理由は単純でビットコインを持っている人が売るからです。
ビットコインを「売りたい」という動きが、「買いたい」動きより大きくなった時価格が下落します。
これまでビットコイン下落の要因となった出来事は以下です。
これまで価格が下がってきた要因
- 大国による国による規制
- 株式市場や為替市場の暴落
- 著名人や投資家の動向
- 利益が確定して売る人の増加
- 不正流出
それでは今回はなぜ価格が下落したのでしょうか。
急激にビットコインが値下がりした要因
5月の急激な値下がりはの原因は一部の大口投資家によるの利益が確定したことによる「売り」が続いたから。
その要因と思われるものを以下でまとめています。
値下がりした要因をまとめると
過去には以下のような動きがあり、ビットコインの市場にマイナスの影響を与えていました。
値下がりした要因
- イーロン・マスクの発言(テスラのビットコイン決済停止)
- 中国の規制
- アメリカの中央銀行による利上げ
そのようなマイナスな要因が重なり、5月にビットコインの価格が低下。
そして5月10日に起きたステーブルコインの急激な値下がりにより、ビットコインはさらに下落します。
詳細は「ステーブルコインの急激な値下がり」の章で説明しています。
これらの要因が今回ビットコインが下落した要因と考えられています。
上記で説明した出来事の流れの図を作ったのでみていきましょう。
イーロン・マスク氏の発言
2021年5月にイーロン・マスク氏はテスラ社のビットコインを使った決済を中止することを発表しています。
流れはこんな感じです。
これにより企業によるビットコインの投資へ期待していた人たちの期待が薄れてしまいました。
この発言あとすぐにビットコインが下落しています。
中国による規制
中国はこれまで、何度も仮想通貨に対する規制を行ってきました。
そして2021年にマイニングや、仮想通貨を使った取引を全面禁止する規制が引かれました。
中国は2021年9月24より暗号資産の関連事業を全面禁止しました。
規制がかかる前の中国はマイニング大国で、世界のマイニング市場の70%以上のシェアを誇っていました。
しかし中国の規制により一気にシェアは一気に減少しています。
「マイニング」を含め、ビットコインとは何かを、初めての方向けに記載した記事は以下です。
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参考【超入門】知識ゼロでもわかる!「ビットコインとは何か」をわかりやすく解説
続きを見る
ポイント
- 中国は自国の通貨(デジタル人民元)を使わせたい。
- ビットコインは匿名性が高く国が管理できない
- なのでビットコインの規制をかけ続ける
2022年の北京五輪で正式に発行されたデジタル人民元。
中国はその普及を妨げられたくないとみられています。
アメリカの中央銀行(日本で言う日銀)による利上げ
FRBというアメリカの中央銀行がドルの価値の低下を抑えようとする動き(利上げ)を進めていることも要因と考えられます。
イメージは以下です。
FRBの利上げによって投資家たちが株を売ります。
そして株と相関性が強いビットコインも売られて、価格が下落といった流れ。
ポイント
ビットコインと株の関係性(相関)は高まってきているため、株が下落するとビットコインも下落する動きになっています。(出典:COINPOST)
大口の投資家がビットコインに投資しているので株価が下がったら、ビットコインの価格も下がる傾向にあります。
ステーブルコインの急激な値下がり
そして、5月頭のビットコイン値下がりの後、ステーブルコインの急激な値下がりがありました。
ステーブルコインとは
- 価格を安定させるように設計された暗号資産(仮想通貨)
- 価格の変動が激しい暗号資産(仮想通貨)を普及させて、実用的にしていくことが目的。
- 米ドルや金と価格を連動させている仮想通貨。
下落したのは、「テラUSD(UST)」というステーブルコイン。
「Terraform Labs」という韓国の企業が発行している暗号資産です。
「テラUSD(UST)」は、米ドルの価値と連動するよう作られていましたが、その連動が外れて価格が下落してしまいました。
その下落がビットコインへの不安にもつながり価格の下落に影響を及ぼしているとみられています。
この件の流れをまとめると以下のようになります。
- 「テラUSD(UST)」というステーブルコインが不自然に多く売られたことがきっかけで、疑心暗鬼が広がった。
- アメリカドルと価格の連動を一定の割合で保っていた「テラUSD(UST)」の価格が下る。
- ステーブルコインへの信用が落ちたことで、ビットコインへの不安が高まり下落。
「テラUSD(UST)」の暴落が仮想通貨の下落につながったとされています。
ビットコインは今買ってもいいの?
個人的には価格の下がっている今は絶好の買い時だと思っています。
理由はビットコインは通貨としてまだまだ発展途上であること。
発行枚数が決められているので希少性が高まり価格がこれから上がると予想されているからです。
注意
しかし投資の世界は何が起こるかわからないので、ご自身の判断で行うようお願いします。
そして仮想通貨に対する世の中の前向きな動きにも着目しています。
仮想通貨に対する世の中の前向き動き
- AIによる仮想通貨の価格予想
- テスラ社などの超大手企業が保有している
- ナイキやGUCCIなどの企業がNFTに参入している
それぞれの内容を見ていきましょう。
AIによる仮想通貨の価格予想
まず、「Coin Price Forecas」という仮想通貨の価格を予想するAIの結果をいていきましょう。
以下は2022/05/15時点のものでドルを日本円に変換しました。
このAIの予想を見ると
- 2025年に11,683,880円
- 2033年には18,594,810円
になると予想されています。
あくまで予測ですが、人間の主観が入っていないデータなので、参考にできると考えています。
著名人の発言
ビットコインは大口保有者や著名人の発言で価格が左右されます。
テスラ社の「イーロン・マスク氏」とマイクロストラテジー社の「マイケル・セイラ―氏」の発言を見ていきましょう。
イーロン・マスク氏の発言
暗号通貨好きとして知られている世界一の大富豪イーロン・マスク氏。
2022年3月に仮想通貨の価格が下がった時彼は「所有している仮想通貨を売るつもりはない」と発言しています。
テスラ社がビットコイン決済を停止した理由は「環境に大きな負担がかかるから」。
イーロン・マスク氏自身は暗号資産好きであり、ブロックチェーンで実現している「非中央集権型」の理念に共感しているといわれています。
「非中央集権型」とは?
GoogeやAmazonのような中央管理者が存在しないネットワーク。
意思決定はそれぞれの端末の多数決などで行われるので、民主的と言われている。
マイケル・セイラ―氏の発言
セイラー氏はマイクロストラテジー社のCEOを務める人物です。
マイクロストラテジー社は05/13現在29,218ビットコイン(5000億円以上)を所有しており価格が下がっている現在は含み損が出ています。
しかしセイラ―氏はビットコインは回復すると予想しており、「保有するビットコインは一切売らない」と宣言しています。
ビットコインの将来性を信じる著名人の動向は、投資家も注目しているのでビットコインの価格にも影響すると考えられます。
ナイキやGUCCIなどの企業がNFTに参入
ナイキは仮想通貨・ブロックチェーン関連の取り組みを続けていることで有名です。
そのほかにも5月4日にGUCCIが仮想通貨決済を米国の一部店舗で導入すると発表。
またグッチ以外にも様々なブランドがNFT事業に参入し始めました。
NFT参入を発表している高級ブランド
- GUCCI
- FENDI
- ドルチェ&ガッバーナ
- ルイ・ヴィトン
- バーバリー
- ジミーチュウ
このように様々な企業が参入し続けていることからも、暗号資産への注目度が上がっていくことが予想できるといえます。
これらの要因にともないビットコインの価格は、将来的に上昇していくのではないかと考えています。
まとめ
ここまで、ビットコインの暴落の要因と今買うべきかの見解をお伝えしてきました。
どんな理由で仮想通貨(ビットコイン)が暴落するのか知ることによって、冷静に対応することができます。
ビットコインはまだまだ発展途上の通貨。これからの値上がりが期待されています。
価格が下がっている今が、手軽に始めるチャンスです。
円安も進んでいる今、将来のために行動を起こしてみましょう。